歴史と温泉とグルメの街、松山を満喫させます!

歴史と温泉とグルメの街、松山を満喫させます!

- 地元民がお薦めする松山の味わい方 -

■ランチ  大ブーム到来中! 宇和島鯛めし

松山に到着したなら、まず道後温泉に向かいましょう。
空港からであればリムジンバスで約40分、JR松山駅からであれば伊予鉄の路面電車で約25分で到着します。

温泉に浸かる前に、まずは腹ごしらえです。数年前から松山で大流行しているのが宇和島鯛めし。鯛の刺身をあったかいご飯に乗せ、出汁醤油で味付けした溶き卵と薬味をたっぷりかけていただきます。超豪華なTKGですね。

道後温泉周辺には宇和島鯛めしを食べられるお店が10件以上ありまして、どこで食べても美味しいのですが、あえてお薦めを1件選ぶとすれば、『かどや 道後椿坂店』です。
道後温泉本館の正面から商店街に入り、商店街が直角に曲がるところで真っすぐ突き抜けた先にあります。
かなりの人気店ですので、予約しておくことをお勧めします。

■観光  松山最古の神社の一つ 伊佐爾波神社

鯛めしでお腹を満たしたところで、さあ温泉! といきたいところですが、腹ごなしを兼ねてぜひこちらを訪ねてみてください。奈良時代に創建されたと伝えられる『伊佐爾波神社』です。

『かどや』から道後温泉本館へと来た道を戻り、本館の右側を通り抜けて道なりに約5分歩くと、左側の細高い石段の上に朱色の楼門が見えてきます。さあ、ここからが本番です。5分間の上り坂を歩いてきただけでも軽い腹ごなしにはなりますが、きっちりとベスコン状態へと仕上げましょう。
この135段あるという石段を登りきれば、冬場でも汗ばむほどです。結構きついですが頑張りましょう。登り切った先には、道後の街並みを望む絶景と爽やかな風が待っています。

呼吸が整えば楼門を潜り、社殿へと向かいます。国の重要文化財にも指定されている社殿は寛文7年(1667年)の築だといいますから、江戸時代でもかなり古い方の建造物になります。ご利益としては、縁結び、出世開運、商売繁盛などなどありますが、特筆すべきは算額(さんがく)の多さです。算額とは、額や絵馬に和算の問題や解法を記して神社や仏閣に奉納しもので、古より和算の研鑽を祈念されてきたことから、現在では合格祈願に訪れる受験生も多数いらっしゃるそうです。

■体験  道後温泉をじっくり味わう 椿の湯

いよいよお待ちかねの道後温泉です。石段のぼりでかいた汗を流しに行きましょう。しかし、道後温泉本館は大行列。「せっかく来たのだから歴史ある本館の風呂に入りたい!」と思うのもわかりますが、地元民がお薦めするのは椿湯です。

大型連休にもなれば、本館では2時間、3時間待ちは当たり前、浴槽もイモ洗い状態なのに対して、椿湯はすっと入れて、ゆっくり浸かれます。しかも、入浴料は本館700円、別館飛鳥の湯610円に対して、椿湯は450円。お湯は全く同じ道後温泉でこのタイパとコスパ。どちらがお得か一目瞭然です。
湯上りには、フルーツ牛乳もありますが、せっかくの愛媛ですからオレンジジュースといきましょう。

サッパリしたところで、夕食へと向かいましょう。

■ディナー  瀬戸内の旨い魚に舌鼓 海鮮居酒屋

道後温泉駅からJR松山駅前、または松山市駅前行き路面電車に乗って約10分、大街道で下車します。大街道は愛媛県下最大のアーケード商店街で、百貨店や飲食店、ファッション、コンビニ、ドラッグストアなどが軒を連ね、市内で最も栄えているエリアです。大街道に入って100m弱、最初の信号を左に曲がると、ここは二番町通り。松山市内から呑兵衛たちが集まってくる場所です。様々なジャンルの飲食店が混在しており、美味しい海鮮居酒屋もたくさんありますが、お薦めするのは『海鮮居酒屋 いよ水産』です。

歩道から少し奥まったところにある入り口を開けると、眼に入るのはカウンターの前に並ぶ生け簀、アワビや伊勢海老が蠢いています。メニューも豊富で、お造りだけでも10品以上、焼物、煮物、揚物、蒸物、たくさんの魚種を様々な調理法でいただけます。魚は苦手という方にも、愛媛のブランド地鶏『媛っこ地鶏』の唐揚や、和牛のステーキなどもラインナップされています。
筆者のチョイスは、お造り3種盛り、真鯛のあら炊き、タコの唐揚と、〆に瀬戸内穴子めしと海鮮漁師汁。日本酒が無限に進みます。

■アフター まだまだ呑み足りないあなたへ

食事には満足したものの、「もう少し飲んでいきたいなぁ」というあなた!
ご安心ください、松山は四国隋一のスナック天国。二番町、三番町をちょっと歩けば、スナック、ラウンジ、キャバクラなどの看板がずらりと並ぶビルをいやというほど見かけます。
初めてだと、どの店に行けばいいのか判らないと思いますが、そこいら中にある無料案内所で相談すれば、安心して飲めるお店を紹介してもらえます。最近はボッタクリの店も一部あるようですが、路上の客引きには付いていかず、案内所を利用すれば安心です。

では、ごゆっくり松山の夜をご堪能ください。